木之下惠美ノート

(社)アロマハンドトリートメント協会理事長 らぼぞうスクール校長 ドイツメデイカルハーブと占星術

ひぐらしを探して。。

2019年令和元年、今、

平成の時代を越えて昭和を振り返ると、

忘れてしまったことや薄れていく記憶に、

ほんの少し焦りのようなものを感じます。

それでなのかどうなのか、

時代を後ろへ数えてみたりしています。

 

令和・平成・昭和・大正・明治・江戸…。

2019年より100年前はどんな時代だったのだろうか、

こんなに暑かったのだろうかとか、

ひとはどんなことを思って生きていたのだろうかとか。

 

そうやっていろいろ調べていると、

ひとの思いや願いに大きな違いは無く、

けれど生きる環境や、

見ている先や想像できる過去によって、

行く先とか生き方が違ってくるように感じます。

 

平成は30年、

昭和は63年と1か月、

大正は15年、

明治は44年と半年強、

江戸時代は265年。

 

昭和の時代に入ったばかりなら、

大正と明治を振り返ることは容易でしょうし、

大正の時代に入ったところなら、

江戸時代後期を振り返ることもできるでしょう。

令和元年の今、昭和時代を振り返ることはできますが、

少しずつ時代の産物も薄れていっています。

 

名古屋でいうならば、

昭和40年竣工の大名古屋ビルヂング

 

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大名古屋ビルヂング開業の少し前の姿

 

昭和41年竣工の中日ビル

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中日ビルが元気だった頃

 

共に一昨年、昨年にその姿を変えています。

東京は、名古屋のそれより20年程は早く同様の変貌をし始めていますよね。

 

そんな名古屋の気温について調べてみました。

今は気象庁の過去データが豊富ですからすぐに確認できます。

なので100年前の8月の名古屋を・・・。

ちなみに100年前は大正8年です。

 

今から100年前の大正8年の8月、

気象庁のデータによると名古屋の最高気温は、

8月29日の34.4度が最も高く、

最高気温の平均は31.2度でした。

8月の最低気温の平均は22.1度です。

 

これを書いている令和元年8月お盆、

13日の名古屋の最高気温は37度。

今年の8月はまだ終わっていないので、

昨年2018年を見てみると、

最も高かったのが3日の40.3度、

8月最高気温の平均は35.3度、

最低気温の平均は25.9度でした。

 

100年前と昨年の名古屋の8月の最高・最低気温とも、

その平均が約4度上昇しています。

暑いはずです。

 

ホモサピエンス・新人類が誕生してから20万年。

そのうちのたった100年でこれほどまでに気温が上がれば、

そりゃ熱中症もあなどれませんね。

人間ばかりじゃなく、

動物も植物も危険です。

というか、

その生活分布図は果てしなく変わりますよね。

蝉もそう。

お盆の頃になくハズの

蜩(ひぐらし)の声なんて、

ちょっとくらい高台にいったとて、

名古屋じゃあ聞けません。

 

100年前の大正8年、

さてどんな年だったのか

日本の世情を見てみると…

 

1月にパリ講和会議が開催され、

4月に中国の大連に関東軍が設置され、

12月には第1回官報が発行された帝国議会第42議会が開催されています。

 

つい最近のような遠い世界のような大正時代。

 

第一次世界大戦第二次世界大戦の間にある大きなうねりの節目のような時代。

 

100年年前の名古屋のひぐらし

元気に鳴いていたのでしょうか。

100年前の人たちは

どこを目指していたのでしょう。

 

100年後の人たちは

今の私たちをどう見るのでしょう。

 

幸せになりたいとか

穏やかに過ごしたいとか

そういう気持ちは

どの時代のひとも一緒には違いないけれど、

その時代に想像が及ぶ過去と、

その時代に目指す未来は、

きっと少し違うんだと思います。

 

名古屋の8月、

今年も炎暑です。

ひぐらし

どこへ行ったのでしょうね。