木之下惠美ノート

(社)アロマハンドトリートメント協会理事長 らぼぞうスクール校長 ドイツメデイカルハーブと占星術

2024年が明けて

最大震度7能登半島地震

とてつもない衝撃を受けました

 

新型コロナ禍の大きなうねりを超え

本来の生き方を見出せそうだと

誰もが思い始めたところに

能登半島の大地震

大好きな朝市のある輪島が

心洗われる能登の海岸が

美しい姿を変えてしまっているなんて

 

こうして書いている今

またしても緊急地震速報

 

液状化した地盤

群発する地震

日本海に突き出した半島

 

流動化で地盤が不安定になった半島へは

なかなか現地に辿り着けないと

現状がTVに映し出されています

 

地球儀で見ると

道路が寸断された半島は

太平洋側からの陸路よりも

ロシアや北朝鮮からの海路の方が

往来環境が良いのはないか

ということはどういうこと?などと

色々な情報と思いが錯綜します

 

1995年 阪神淡路大震災

2011年 東日本大震災

2016年 熊本地震

そして2024年の元旦からのこの揺れ

 

元日の揺れは

名古屋にいても

尋常じゃないものでした

 

日本はどこにいても

地震からは逃れられないのかもしれない

 

そしてそれは

海からの津波

地面の液状化

山の地崩れも

街の連焼型大火災も

どこででも被災し得るんだ

と再び痛感します

 

そしてそれは

いつ起こるかなんて

日本のどこにいても

わからないから

 

日本は

地震に強い国にならないと

いけないんだと思います

 

今の地震

佐渡から新潟の震度5弱

最大震度だったよう

 

地震に強い国とは

どんな国で

政府は何ができて

地域は何ができて

個人は何ができるんだろう

 

本当に2024年の今

しっかり考えなければ

いけない時なんじゃないだろうか

 

今年は甲辰年だけれど

そのうちの辰について

書きますね

 

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「辰」は十二支の五番目

土の陽の気
旧暦三月

季節は春本番

夏がすぐそこまで来ている時節
時刻は午前8時頃

一日がその始まりの姿を見せるころです


「辰」は会意文字で

理想に向かって辛抱強くかつ慎重に
様々な抵抗や妨害と戦いながら

歩を進めていくという意味です

 

辰の厂は 「崖」を表しています

この「厂=崖」は

門を開いて中に入ろうとしたら

草木が鬱蒼と茂っており
進む道を遮る様子に遭遇し

それらに対処しているうちに

突き当たる「崖」を示しています

 

そして「辰」の厂の下にある二は

上・天・神・理想を表す指事文字

振・伸・震に通じます


「辰」は

今まで内側に蔵されていたもの

または紆余曲折していた陽の気や活動が

外に出て活発に動くことを意味しています

 

そのため「辰」の年は

善悪問わず様々な問題が活発になり

外に出て来ます

 

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今年の甲辰年

日々を丁寧に

大切に生きていきたいと

ひとり心に誓いました

 

木之下惠美

 

 

 

玉手箱クライシス

少し前にX(旧Twitter)やインスタで、

 

コロナ禍の始まりから
このかたについて

振り返り振り返り
何をどうしたっけと
思いめぐらせてみると

浦島太郎の玉手箱に
行き当たるんです

玉手箱を恐る恐る
抱えて立ち止まって
まわりをキョロキョロ
見渡していたような

そんな感覚に近かったんじゃないかなあって

 

呟きました。

 

ここではその続きを書こうと思うんです。

 

そこで書いた玉手箱の中身は、

時間だった気がするんです。

 

時間というか

時の価値というか

絶対的時間でも

相対的時間でもなく

開けたら瞬時に価値が変わる

過去の時間みたいなものが

玉手箱に入っていたんじゃないだろうかと、

そんなふうに最近思うんです。

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2019年のそれまでと

2023年のこれからは

どこかで段差超えを

しているような気がします。

でもそれが何かはまだ

はっきりとはわからないけれど。

ただわかるのは、

気づかなかった価値観の違いが、

さまざまな社会や人間関係の中で

浮き沈みしながら

生活の中で現れたり

消えたりしています。

 

例えば

街でマスクの人と

そうでない人がいることに

ふと気を向けることもあるけれど、

社会のひとりとしての自分に気付き、

当たり前の景色のように

違和感をやり過ごします。

 

ハーブや自然素材を

輸入する立場としては

円の弱さと世界のインフレと紛争

自然環境のとめどない不安定さも

小さな闘争感を

内側で奏でながら

焦燥感の波に翻弄されています。

 

過去の時間を玉手箱の中に仕舞い込み

2024年まであと40日もないんだなあと

未来に向かおうとする自分がここにいます。

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木之下惠美

令和のブギウギ

NHKの朝ドラ、

10月からの「ブギウギ」は、

笠置シヅ子をモデルに

描かれています。

大正3年生まれで

昭和60年に亡くなる笠置シヅ子は、

ブギの女王と呼ばれ、

晩年は女優に。

若き日から晩年まで、

昭和を生き抜いた女性です。

ドラマは歌とパフォーマンスと共に、

昭和の時代をアタマから

シッポまで楽しめそうです。

 

昭和は、

1926年12月25日から始まり、

1989年(昭和64年)1月7日まで続きました。

60年以上続いた元号昭和ですが、

20年ごとをくぎりに、

その姿を大きく変えています。

最初の20年は、近代化と世界大戦期、

次の20年は、高度経済成長期、

最後の20年は、経済狂乱期(成長からバブル経済へ)。

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昭和の前期・中期・後期は、

精神的にも環境的にも、

中心軸が短期間に

大きく転換しています。

昭和のはじまりから

終わりまでを生き抜いた

日本人の人生環境は、

変化のミラクルボール

だったのではないでしょうか。

 

今年は令和5年、

昭和から見ると

ひとつ元号を飛び越えた

未来です。

 

令和ですがたぶん、

昭和生まれも平成生まれも、

意識下のすぐ見透けるところに、

昭和の意識を飲み込んでいます。

例えば、

高度経済成長期に建てられたビル、

日本列島を縦断する高速道路や新幹線、

洗濯機やテレビやクーラー。

どれも昭和中期以降の賜物ですが

進化を告げつつも

大きな革新はなく

私たちの生活に密着しています。

 

平成は、

1989年1月8日から

2019年(平成31年)4月30日までの30年間。

20世紀から21世紀の節目を越えながらも、

社会は昭和後半の幻影を

引き連れて流れていた気がします。

平成は昭和の後半を見直したり

お手本にしたりしながら

調節した時代だった

のではないでしょうか。

 

そして令和。

2019年5月1日から始まり、

現在は令和五年。

始まったばかりですが、

すでに多くの事象や

事件が起きています。

 

生きるために突っ走った昭和、

昭和の幻影に悩まされた平成、

 

そして令和、

環境にせよ、

人間世界のルールにせよ、

昭和の当たり前を見直して、

解決しないといけないことが、

いっぱい転がっている気がします。

 

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昭和の戦後の絶望とは違うけれど、

令和のブギウギみつけないと・

と思うのです。

 

          木之下惠美

 

中秋の名月とおにぎり

2023年9月26日、

三日後には中秋の名月

 

こんなに暑くてよいのだろうか

という余韻を残して

地球沸騰化時代の最初の秋、

もうすぐ10月がやってきます。

 

新型コロナのパンデミックは結局、

終息したようなそうでないような。

 

元気な社会の中では、

それは忘却の時期にあり、

小さくて脆い世界の中では、

深く浸潤していきつつあります。

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つくり伝えることが

生業のひとつである私は、

気持ちの落ち着きどころを

探る日々を過ごしています。

 

どこか

世界大戦後の混乱にも似た

この日々の中、

社会は何かを変えようと

もがいていて、

けれど社会は誰かの顔色を

うかがってばかりで、

本当のことがよくわからなく

なっているような気がします。

 

なんて厄介な世界 

わたしの内側も外側も

シンプルさが足りないのです。

 

おにぎりがおいしいとか

お祭りがうれしいとか

誰かが好きだとか

月がきれいだとか

答えなんて出なくても

今はいいと思うのです。

 

時代の変わり目って

きっとこんな感じなのかもしれませんね。

皆既月食と天王星

地上には薬草が、

天空には星が、

命には心があります。

この3つの事象に思いを寄せた時

自然療法の魔法は叶います。

 

今回はそのうち

天空の星について

書いてみたいと思います。

なんせ、

2022年11月8日火曜日、

夜9時を挟んで1時間ほどの間、

皆既月食天王星が侵入する

天王星食という現象が起こりましたから。

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占星学では、

天王星以遠の惑星は、

精神世界の在りように

影響を与える惑星として

その影響を計ります。

 

占星学者Kevin Barkは、

天王星の心理を次のように表しています。

「創造的なインスピレーションの突然の閃き。人生の中でのすべての信仰と基礎を見直すことを強いる経験。いつ、いかにしてすべての壁が崩れ落ちるか- その結果、囚われから自由になるか、あるいは結果としてむき出しになり、脅かされるかのどちらか。」

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天王星の衝動は、

自己の経験や感情とは関係なく、

構造を変化させ破壊すること・

という強烈なものです。

 

天王星は、

未来予想の転換を

精神世界にもたらします。

 

ちなみに前回の天王星牡牛座時代は、

1935年(S10)~1942年(S17)でした。

 

この時代に起きた

大きなターニングポイントを

いくつか挙げてみると、

 

ヒットラーベルサイユ条約破棄(1935)

2・26事件(1936)

盧溝橋事件から日中戦争へ(1937)

ナチスドイツによるオーストリア併合(1938)

日本の国家総動員法公布・施行(1938)

アインシュタイン原子爆弾についての書簡をルーズベルトに送付(1939)

F・ルーズベルト米大統領による国防力強化策としての科学者動員令発令(1940)

真珠湾攻撃と太平洋戦争勃発(1941)

 

こうして書き連ねてみると

目がまわりそうですが、

角度を変えて

日本国内に目をうつすと、

 

東京の築地市場や有楽座の会場、

東日天文館プラネタリウムの開館、

トヨタ自動車などの大企業の設立など、

今に続く経済活動の

大きな潮流の始まりもみられます。

 

天王星牡牛座時代が

もたらす精神世界は…

新しい時代を築くことを

社会に求めるが同時に、

新しく始まる仕組みに対し、

反抗心を抱くエネルギーに

満ちています。

 

今回の天王星牡牛座時代は、

2019年3月6日から始まっています。

2019年は令和元年、

年末には新型コロナウイルス(COVID-19)が世界に急速に広がり始めました。

 

今回の天王星牡牛座時代は2025年まで続き、再び2026年に逆行で再度突入します。  

 

天王星を伴う皆既月食は、

その中で最も高いエネルギーを、

こころと感情に与えると

考えられています。

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今回の牡牛座天王食を伴う皆既月食は、

これから先の私たちに

どんなターニングポイントを

示唆していたのでしょう。

 

それは今この時よりも

先の時代が明らかに

するのかも知れませんが。

 

 

木之下惠美2022年11月8日

 

令和4年10月の声

10月の声を聞くと

暮れに向かって時が進む感覚が

はっきりしてきます。

 

本屋さんの店頭には

来年のカレンダーや手帳が並びはじめ、

デパートでは

来年のおせち料理の注文受付が始まり、

博物館や美術館では

秋の特設が華やぎます。

新型コロナ禍で非開催だった

各地の年祭りも

3年ぶりに復活したものが多く、

名古屋まつりの英傑行列も

今月開催されるようです。

秋の日常は、

一年の締めくくりの

あれこれで始まります。

 

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けれど令和4年今年の秋の日常は、

気持ちが落ち着かず

締めくくり感が不安定です。

なんていうのか

暮れへ向かう準備をする

心構えの底が見えず、

いつもと同じようには

考えがまとまらないのです。

 

日常は、

支える土台により成り立ちます。

ひとそれぞれの環境や経済や平穏は、

時により変化しますが、

社会の環境・経済・平穏が落ち着かないと、

あらゆる日常の根底がおかしくなります。

 

今年はこれら日常を支える土台3つの

どの部分も不穏さが表に現れました。

 

疫病と自然災害は終わりなく、

日本は長い猛暑と

多発する不規則な台風が、

カナダやアメリカでは

ハリケーンの被害が甚大でした。

人の起こす災害も止まることなく、

ウクライナ侵略は

今年を覆うように続いています。

先日、北朝鮮弾道ミサイル

日本の上空を越えて、

太平洋に落下しました。

今までで一番飛距離が長かったようです。

 

時代は確実に次の世界を模索しています。

7月 元総理大臣安倍晋三 

8月 ソビエト連邦国家元首ミハイル・ゴルバチョフ

9月 英国女王エリザベス2世

 

今年を折り返したこの3か月で、

イギリス・ロシア・日本では、

時代に大きな影響を与えた

女王と政治家が亡くなりました。

 

これまでに刻まれた歴史と

これから刻まれていく未来は

世界中のどの時代を見ても

必ずどこかが繋がっています。

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一市民の私は今、

世界と日本の今と過去を

結びつける線を想像しながら、

これからを生きるために

役立つ物差しが見つからないだろうか・

と数少ない知識から

思いをめぐらせています。

 

ひとりひとりの歴史も

一国一国の歴史も

網の目のようにつながっていて、

過去から未来へ向かって

伸びていることを、

気づいて生きるべき時だと

思うのです。

 

浮かれず

焦らず

不安がらず

 

まっすぐ立って

風と地面を感じたい

令和4年の10月です。

 

究極を言うなら

自然療法とはそういう平穏を

命の営みに求めるものかもしれません。

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木之下惠美 Megumi Kinoshita

8月の太陽と雨

40年前の8月、夕暮れは涼やかでした。

20年前の8月、

夜が更けると寝冷えが気になりました。

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温暖化という言葉が

ニュースで流れるようになって

どれくらい経つのでしょう。

 

2022年8月、

街の草花や木々は疲れ気味です。

名古屋の夏は

クーラー無しでは辛いです。

 

気象庁に、

地球温暖化と十年規模変動レポート」というものがあります。

 

そこからわかることは、

海の熱と対流が、

地球の気温の変化に

密接な関係があることや、

温暖化は20世紀の初めから

ずっと続いていて、

それは徐々に加速している

ということなどです。

 

そこに二酸化炭素

お話しが加わります。

温室効果ガスっていうやつです。

これには同庁のIPCCの報告書が

参考になります。

今年5月のIPCC報告によると、

世界の平均気温が

あと20年もしないうちに

少なくとも1.5度以上

上がることが書かれています。

 

やはり地球は

どんどん熱くなっているようです。

 

だから見たこともない数の

線状降水帯が日本各地で多発し、

夜遅くなっても

気温が下がらないままなんですね。

 

コロナ禍という言葉が

無かった2019年夏より

ずっと熱い2022年8月、

ふと思うのです。

 

東京銀座で打ち水をするイベントで、

路面が5度低くなったところが

あったそう。

 

ならば、

コンクリート

全部はがすわけにはいかないけれど、

車道より数十センチ高い

土手の歩道を作り、

その土手にしっくいをはって、

車道と「しっくい土手の歩道」の間に、

低い芝のようなものを植えたら、

ずいぶん快適で(歩きやすいし)

涼しくなるんじゃないだろうか・

と思うのです。

 

散歩も楽しくなりそうだし、

車が突っ込んでくる事故も、

少し上がった歩道なら

多少なりとも軽減できるのではないだろうか‥と。

 

2022年8月、

太陽と雨の猛威に

怯える日本にて

本気で妄想しています。

 

         木之下 惠美

         Megumi Kinoshita