木之下惠美ノート

(社)アロマハンドトリートメント協会理事長 らぼぞうスクール校長 ドイツメデイカルハーブと占星術

令和4年10月の声

10月の声を聞くと

暮れに向かって時が進む感覚が

はっきりしてきます。

 

本屋さんの店頭には

来年のカレンダーや手帳が並びはじめ、

デパートでは

来年のおせち料理の注文受付が始まり、

博物館や美術館では

秋の特設が華やぎます。

新型コロナ禍で非開催だった

各地の年祭りも

3年ぶりに復活したものが多く、

名古屋まつりの英傑行列も

今月開催されるようです。

秋の日常は、

一年の締めくくりの

あれこれで始まります。

 

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けれど令和4年今年の秋の日常は、

気持ちが落ち着かず

締めくくり感が不安定です。

なんていうのか

暮れへ向かう準備をする

心構えの底が見えず、

いつもと同じようには

考えがまとまらないのです。

 

日常は、

支える土台により成り立ちます。

ひとそれぞれの環境や経済や平穏は、

時により変化しますが、

社会の環境・経済・平穏が落ち着かないと、

あらゆる日常の根底がおかしくなります。

 

今年はこれら日常を支える土台3つの

どの部分も不穏さが表に現れました。

 

疫病と自然災害は終わりなく、

日本は長い猛暑と

多発する不規則な台風が、

カナダやアメリカでは

ハリケーンの被害が甚大でした。

人の起こす災害も止まることなく、

ウクライナ侵略は

今年を覆うように続いています。

先日、北朝鮮弾道ミサイル

日本の上空を越えて、

太平洋に落下しました。

今までで一番飛距離が長かったようです。

 

時代は確実に次の世界を模索しています。

7月 元総理大臣安倍晋三 

8月 ソビエト連邦国家元首ミハイル・ゴルバチョフ

9月 英国女王エリザベス2世

 

今年を折り返したこの3か月で、

イギリス・ロシア・日本では、

時代に大きな影響を与えた

女王と政治家が亡くなりました。

 

これまでに刻まれた歴史と

これから刻まれていく未来は

世界中のどの時代を見ても

必ずどこかが繋がっています。

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一市民の私は今、

世界と日本の今と過去を

結びつける線を想像しながら、

これからを生きるために

役立つ物差しが見つからないだろうか・

と数少ない知識から

思いをめぐらせています。

 

ひとりひとりの歴史も

一国一国の歴史も

網の目のようにつながっていて、

過去から未来へ向かって

伸びていることを、

気づいて生きるべき時だと

思うのです。

 

浮かれず

焦らず

不安がらず

 

まっすぐ立って

風と地面を感じたい

令和4年の10月です。

 

究極を言うなら

自然療法とはそういう平穏を

命の営みに求めるものかもしれません。

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木之下惠美 Megumi Kinoshita