木之下惠美ノート

(社)アロマハンドトリートメント協会理事長 らぼぞうスクール校長 ドイツメデイカルハーブと占星術

2つの第2の脳

第2の脳と呼ばれる「手の指」と「腸」。

これを働きで表現し分けるならば、

手の指は「脳の表現者」、

腸は「脳の牧場」 。

 

腸には、

消化吸収と言う基本的な作業以外にも、

神経伝達物質の牧場のような役割がある。

健全な腸は、

セロトニンドーパミンを生産し放出している。

セロトニンは、良質な睡眠をもたらす。

ドーパミンは幸福感。

 

そんな腸を健康にする植物栄養素は、

ハーブに多く含まれており、

ティーとして飲むことにより、

効果的に吸収できる。

 

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例えば、

日本薬学会によると、

ホワイトセージやローズマリーに含まれる

カルノシン酸やカルノソールは、

パーキンソン病

アルツハイマーによって生じる

神経毒から神経細胞を守る

働きを持つことが証明されている。

 

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ホワイセージやローズマリーティーで内服すると、

腸で速やかに働き、

腸内を走る血管から全身を巡る血液を介して、

体の隅々にまで、その作用をもたらす。

 

腸は、

脳でまかないきれないほどの

多量の神経伝達物質を生産し放出している。

腸が健全であれば、

体内総生産量の約8割以上を

腸だけでまかなうことができる。

それはまるで「脳の神経伝達物質生産牧場」だ。

 

腸が不健全であれば、

セロトニンドーパミンもうまく生産出来ず、

何をしても幸せだと感じないし、

落ち込んだり、

イライラしても、

腸も誰も、

平穏な神経に引き戻してくれない。

 

もうひとつの第2の脳は、

「脳の表現者」とも言える「手の指」だ。

 

右手に5本、左手に5本ある手の指は、

それぞれ微妙に働きが異なる。

特に母指いわゆる親指には、

他の指の根元にはない

「鞍関節」と呼ばれる

特殊な動きができる関節がある。

それ以外の4本の指も、

腕の筋肉や神経との連動の差で、

得意分野が異なる。

 

少しずつ異なる指の動きは、

脳からの信号で自在に動く。

 

「ひとの手は神が創った最高の道具である」

 

と言われるが、

手の指はその仕事の大半を担っている。

 

手が指が、

誰の道具か…というと、

手と指の持ち主の脳の道具である。

 

脳は、

それ自体が外界に対して

動き反応し感ずる事は出来ないが、

手を指を使ってその思いを遂げる。

 

例えば、

喉が渇いた・とあなたの体が感ずれば、

その感覚は脳に伝わり、

手・指は、

脳が行いたいことを

表現するものとなって、

ティーカップを取りに行く。

 

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ゆるやかに

それとも

さっと

あるいは

恐る恐る…。

 

ティーカップが熱すぎるか、

ちょうどよいくらいに温かなのかを、

環指(薬指)又は中指が最初に探り、

脳にその具合を伝え、

ついで指でカップに触れ近づいて

手に取りながら、

その温度や中身が何かを、

目や鼻からの情報も受けた脳が

瞬時に判断し、

口へと運ぶ。

 

指は、

外界の最前線で働く「脳の表現者」である。

 

右と左で合計5本ある手の指は、

アロマハンドトリートメントでは、

脳と神経と顔の反射区として、

大切にケアされる。

 

腸も手の指も、

生きる私たちの大切な脳の大きな支援者だ。

 

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ちょっと気にかけてあげたい。

 

アロマハンドトリートメント協会理事長

らぼぞう校長

木之下 惠美

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空間を考える

誰かと一緒にご飯を食べる時、

向かい合わせになるのか、

隣どうしで横並びするのか、

机の角をはさんで90度の関係をとるのか。

 

10代、初めてのデートで向かい合わせになって座った喫茶店で、ソーダ水のストローを口に運ぶだけに、ハンパない緊張をしたせいか、どうも向かい合わせで座ると緊張する・というか戦闘モードな気分になる。なぜか受けてたたねば、という気分が心の表面にオブラートする。

だから、のんびりと誰かと食事やお茶をするなら向かい合わせ以外を希望する。

 

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こういうのを小さなトラウマと言うのだろうか。そういうトラウマもどきを持った自然療法家だからこそ、セラピストとして相手に向かう時、立ち向かわない施術の位置関係好み、その結果、クライアントとセラピストという施術を受ける側とする側の空間を、本気で考えることになったんだと思う。

 

クライアントとセラピストの相互間の空間を考えると、空間を認識する脳と、脳に空間の認識をさせる情報を送る、目と鼻と耳のことを追求することになった。そして、施術という触れる行為がそこに起きるので、触れることによる心身を含む脳への影響と、骨格と筋肉を含む物理的な可動性とのランデブーを試行錯誤することにも自ずとなった。

 

そうしたら、向かい合わせではなく斜め横、骨格にも筋肉にも脳の情報分析にもリラックスをもたらす空間が、施術をする自然療法家には必須だという結論に達した。かれこれ12年ほど前のこと。

 

さて、それをどう伝えたらいいのかなあなどと考え、アロマハンドトリートメント協会を設立し、講座や施術会を開催し続け、皆ができるようテキストを作り続け、やっとこさ、今年『アロマハンドトリートメントの教科書』が出版されました。ふと気づくと協会は、10年目を迎えてた。

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空間を考えてきた12年。

次の12年も考えていこう。

時を連ねて。

 

 

 

 

50代って何だろね

って、本当に考える53歳。

 

20代はね若いよね

とか

30代はさ悩み多いよね

とか

40代はやっぱり自由だよね

なんて思ってきたんだけれど、

50代は正念場っていうか、

まー色々整頓しようか…と思えた。

 

あ! 誤解のないようにいうと

精神的な部分とか

プライベートな本棚的な部分ね。

人生を大切にするための整頓。

 

がちゃがちゃーって突っ走るんじゃなくて、

丁寧に、時空を見渡すように歩くために。

答えをひとつずつ見つけるために。

そして次のステージに上がるために。

茶色い馬から白いペガサスになるみたいな感じ。

精神がね。

 

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そう簡単にペガサスの羽は生えてこないけど、

ま、

そこが人生の面白さだとも思いながら、

そういうオトナな精神チャレンジ!

 

大切なことはなあに?

大切だけれど誰かにお任せできることはなあに?

記憶の中に残すだけでいいのはどれ?

失敗したのはどれ?

なんて感じでね。

 

自然療法家とは、

時間と空間の中で、

風や水、火や土の息づかいを聴くように、

そのひとの心や身体が、

そのひとの命にどんな影響を与えていて、

それが何を意味しているのか、

何を欲しているのかを考える仕事。

 

50代は、自然療法家にとって、

ペガサスになる大切な時空かもしれない。。

 

木之下惠美

アロマハンドトリートメント協会理事長

らぼぞう校長

 

 

 

ラジオにて

アロマハンドトリートメントについて、

東海ラジオ の「小島一宏のモーニングッド」の

「モーニングカルチャーのコーナー」で、

11月19日から23日まで1週間、

お話をさせていただきました。

 

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アロマハンドトリートメントには、

大まかに3つのケアである

①タオルトリートメント

②オイルトリートメント

③反射区療法

があり、

自然素材の効能を活かしながら行います。

 

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アロマハンドトリートメントの

そんな概観を

毎日数分間、

少しずつ広げ進めて

お話ししました。

 

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 ラジオで話す「アロマハンドトリートメント」は、

案外…と言ってはなんですが、

思いのほか楽しかったことに感動しました。

 

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ラジオ 

楽しい!

 

ラジオ

聴いたことなかった…。

 

今は、

スマホのアプリ 「radiko 」 で

時間をずらしてもどこからでも聴けます。

ありがたい!

テレビもいいけれど、

ラジオ

いいね!

 

「小島一宏のモーニングッド」の

小島一宏さんと

森由貴子さんの

掛け合いに大きく助けられ、

出ている私自身が楽しめました。

 

アロマハンドトリートメントのカケラ

きっと楽しんでいただけると思います。

 

コミュニケーションヒーリングという新ジャンルを、

セラピーの中に送り出した一般社団法人アロマハンドトリートメント協会の、

アロマハンドトリートメント。

ラジオから一層その価値を確信させていただけました。

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ありがとうございます。

 

手から全身に

当たり前にことだけれど、

爪に先から頭のてっぺんまで繋がっていて、

腰が痛くても、案外それは腰だけのせいじゃないことの方が多いし、

頭が痛くても、それは全く別のところが不調を抱えていたりします。

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手から全身に効かせることを目的としたアロマハンドトリートメントは、

それを確信できる自然療法です。

 

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自分自身で発信して不調の信号に気づかなくても、アロマハンドトリートメントを受けることによって、不調の原因に目を向け、自分の心身に向き合うことができます。

 

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そればかりじゃなく、

不調を発する部位に関連した反射区と呼ばれる遠隔的な関連部位を刺激する反射区療法によって、時に緩やかに時に速やかに、その不調のもとである炎症や緊張やうっ血・うっ滞を取り除きます。

 

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例えば、手のひらにある大腸の反射区のうっ滞を取り除いて、便秘を改善したり、同じく大腸の反射区の炎症を取り除いて、下痢を改善します。

 

クライアントの手のひらも手の甲も、セラピストであるあなたの手のひらと、ほぼ同様の領域を持っていますから、そこに密集する全身の反射区に、一度で触れてしまうことができることも大きなメリットです。大腸の反射区を触れながら、頭の反射区の緊張に気づくかもしれませんし、胃腸の反射区の炎症に気づくかもしれません。

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手の気づきを

手で気づく。

セラピストは、

静と動の知恵と経験を同時に活かす。

アロマハンドトリートメントはそういう自然療法です。

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キャリアオイルについて

AHTA(一般社団法人アロマハンドトリートメント協会)で推奨し、

使用しているキャリアオイルのうち、

スイートアーモンドオイルについて

考えてみたいと思います。

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スイートアーモンドオイルは、

スイートアーモンドの種子の仁から

圧搾法で抽出します。

採油法には大まかに

加熱によるものと、

圧搾によるものがあります。

 

加熱によるものは、

その油の成分に変質が起きるため、

精製の工程を必要とします。

油精製とは、

ピュアに感じますが、

簡単に言うと薬剤により、

その成分を抜きます。

 

圧搾法は、

時間もかかりますし、

量も少なくなります。

熱を加えず丁寧に圧搾すると、

古代から私たちが使用してきた

自然な油として存在出来ます。

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植物油ビン詰めして、

窒素などのガスを充填すると、

開封するまで長きにわたって保存できます。

 

圧搾法にせよ、加熱溶剤抽出にせよ、

ビン詰めで窒素など処理をして店頭に並びます。

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酸化した油はもっとも身体に危険ですから、

仕方がないのですが、

AHTAのアロマハンドトリートメントに使うのは、

できたらそのままの状態で使いたいので、

熱を加えず圧搾した、

新鮮な植物油を、

ガス充填せず、

空輸で新鮮なうちに運んできて、

それを使います。

 

そうして初めて、

その植物油の効能が発揮されます。

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本当のスイートアーモンドオイルは、

その脂肪酸組成と有効成分の作用により、

ベビーマッサージオイルとして、

妊娠線予防用オイルとして、

敏感で乾燥したお肌のケアオイルとして、

心身の疲弊を取るケアオイルとして、

良い働きを表してくれます。

 

 

 

 

 

 

あお のお話

思い立って京都へ。

その訳は、東山魁夷展。

 

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名古屋でも東京でも何度か観たけれど、

東山魁夷が観たかった。

 

京都国立近代美術館でのテーマは、

本物の「あお」に出会う。

 

東山魁夷の「あお 」。

 

平安神宮の朱い鳥居にほど近いその辺りは、樹々の枝葉が折れ落ちて、台風の爪あとがあちこちに。風にむしり取られたように、太めの枝も折れていた。

 

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9月の日曜日。

雨には降られなかったものの、

空は重い曇天。

絵画鑑賞日和かな。

 

あお 。

あお  っていろんな顔があるんだ。

青 でも  蒼  でもなく「あお」。

 

〜絵を描くことは鎮魂である〜

そう話す東山魁夷

昭和22年に描かれた「残照」から始まり、北欧の「白夜光」、ドイツ、京都の あお の光と陰が浮かぶ。計70作。

 

昭和55年 東山魁夷72歳、

唐招提寺御影堂障壁画 濤声」。

それを観た瞬間、というか観られたように感じた瞬間、魂がポンとそこに飛ばされて、「あお 」の波に包まれ、障壁画から浮き出た 「あお」 にサーっと呑まれ、流され溶かされて、再び浮遊する。

 

絵の中に時間があった。

魂が流され浮遊してくる間を感じた。

海が持つ鎮魂を感じることが出来た。

 

海に鎮魂を感じ

馬に神を感じ

月に光と闇の安堵をもらう

 

東山魁夷の「あお」に鎮魂を感じた。

何回か観てたのに、初めて感じた。

ちゃんと観てなかったんだね、わたし。

魂を時空の中に連れていかれた、

東山魁夷の「あお」だった。