木之下惠美ノート

(社)アロマハンドトリートメント協会理事長 らぼぞうスクール校長 ドイツメデイカルハーブと占星術

空間を考える

誰かと一緒にご飯を食べる時、

向かい合わせになるのか、

隣どうしで横並びするのか、

机の角をはさんで90度の関係をとるのか。

 

10代、初めてのデートで向かい合わせになって座った喫茶店で、ソーダ水のストローを口に運ぶだけに、ハンパない緊張をしたせいか、どうも向かい合わせで座ると緊張する・というか戦闘モードな気分になる。なぜか受けてたたねば、という気分が心の表面にオブラートする。

だから、のんびりと誰かと食事やお茶をするなら向かい合わせ以外を希望する。

 

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こういうのを小さなトラウマと言うのだろうか。そういうトラウマもどきを持った自然療法家だからこそ、セラピストとして相手に向かう時、立ち向かわない施術の位置関係好み、その結果、クライアントとセラピストという施術を受ける側とする側の空間を、本気で考えることになったんだと思う。

 

クライアントとセラピストの相互間の空間を考えると、空間を認識する脳と、脳に空間の認識をさせる情報を送る、目と鼻と耳のことを追求することになった。そして、施術という触れる行為がそこに起きるので、触れることによる心身を含む脳への影響と、骨格と筋肉を含む物理的な可動性とのランデブーを試行錯誤することにも自ずとなった。

 

そうしたら、向かい合わせではなく斜め横、骨格にも筋肉にも脳の情報分析にもリラックスをもたらす空間が、施術をする自然療法家には必須だという結論に達した。かれこれ12年ほど前のこと。

 

さて、それをどう伝えたらいいのかなあなどと考え、アロマハンドトリートメント協会を設立し、講座や施術会を開催し続け、皆ができるようテキストを作り続け、やっとこさ、今年『アロマハンドトリートメントの教科書』が出版されました。ふと気づくと協会は、10年目を迎えてた。

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空間を考えてきた12年。

次の12年も考えていこう。

時を連ねて。

 

 

 

 

50代って何だろね

って、本当に考える53歳。

 

20代はね若いよね

とか

30代はさ悩み多いよね

とか

40代はやっぱり自由だよね

なんて思ってきたんだけれど、

50代は正念場っていうか、

まー色々整頓しようか…と思えた。

 

あ! 誤解のないようにいうと

精神的な部分とか

プライベートな本棚的な部分ね。

人生を大切にするための整頓。

 

がちゃがちゃーって突っ走るんじゃなくて、

丁寧に、時空を見渡すように歩くために。

答えをひとつずつ見つけるために。

そして次のステージに上がるために。

茶色い馬から白いペガサスになるみたいな感じ。

精神がね。

 

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そう簡単にペガサスの羽は生えてこないけど、

ま、

そこが人生の面白さだとも思いながら、

そういうオトナな精神チャレンジ!

 

大切なことはなあに?

大切だけれど誰かにお任せできることはなあに?

記憶の中に残すだけでいいのはどれ?

失敗したのはどれ?

なんて感じでね。

 

自然療法家とは、

時間と空間の中で、

風や水、火や土の息づかいを聴くように、

そのひとの心や身体が、

そのひとの命にどんな影響を与えていて、

それが何を意味しているのか、

何を欲しているのかを考える仕事。

 

50代は、自然療法家にとって、

ペガサスになる大切な時空かもしれない。。

 

木之下惠美

アロマハンドトリートメント協会理事長

らぼぞう校長

 

 

 

ラジオにて

アロマハンドトリートメントについて、

東海ラジオ の「小島一宏のモーニングッド」の

「モーニングカルチャーのコーナー」で、

11月19日から23日まで1週間、

お話をさせていただきました。

 

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アロマハンドトリートメントには、

大まかに3つのケアである

①タオルトリートメント

②オイルトリートメント

③反射区療法

があり、

自然素材の効能を活かしながら行います。

 

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アロマハンドトリートメントの

そんな概観を

毎日数分間、

少しずつ広げ進めて

お話ししました。

 

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 ラジオで話す「アロマハンドトリートメント」は、

案外…と言ってはなんですが、

思いのほか楽しかったことに感動しました。

 

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ラジオ 

楽しい!

 

ラジオ

聴いたことなかった…。

 

今は、

スマホのアプリ 「radiko 」 で

時間をずらしてもどこからでも聴けます。

ありがたい!

テレビもいいけれど、

ラジオ

いいね!

 

「小島一宏のモーニングッド」の

小島一宏さんと

森由貴子さんの

掛け合いに大きく助けられ、

出ている私自身が楽しめました。

 

アロマハンドトリートメントのカケラ

きっと楽しんでいただけると思います。

 

コミュニケーションヒーリングという新ジャンルを、

セラピーの中に送り出した一般社団法人アロマハンドトリートメント協会の、

アロマハンドトリートメント。

ラジオから一層その価値を確信させていただけました。

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ありがとうございます。

 

手から全身に

当たり前にことだけれど、

爪に先から頭のてっぺんまで繋がっていて、

腰が痛くても、案外それは腰だけのせいじゃないことの方が多いし、

頭が痛くても、それは全く別のところが不調を抱えていたりします。

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手から全身に効かせることを目的としたアロマハンドトリートメントは、

それを確信できる自然療法です。

 

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自分自身で発信して不調の信号に気づかなくても、アロマハンドトリートメントを受けることによって、不調の原因に目を向け、自分の心身に向き合うことができます。

 

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そればかりじゃなく、

不調を発する部位に関連した反射区と呼ばれる遠隔的な関連部位を刺激する反射区療法によって、時に緩やかに時に速やかに、その不調のもとである炎症や緊張やうっ血・うっ滞を取り除きます。

 

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例えば、手のひらにある大腸の反射区のうっ滞を取り除いて、便秘を改善したり、同じく大腸の反射区の炎症を取り除いて、下痢を改善します。

 

クライアントの手のひらも手の甲も、セラピストであるあなたの手のひらと、ほぼ同様の領域を持っていますから、そこに密集する全身の反射区に、一度で触れてしまうことができることも大きなメリットです。大腸の反射区を触れながら、頭の反射区の緊張に気づくかもしれませんし、胃腸の反射区の炎症に気づくかもしれません。

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手の気づきを

手で気づく。

セラピストは、

静と動の知恵と経験を同時に活かす。

アロマハンドトリートメントはそういう自然療法です。

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キャリアオイルについて

AHTA(一般社団法人アロマハンドトリートメント協会)で推奨し、

使用しているキャリアオイルのうち、

スイートアーモンドオイルについて

考えてみたいと思います。

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スイートアーモンドオイルは、

スイートアーモンドの種子の仁から

圧搾法で抽出します。

採油法には大まかに

加熱によるものと、

圧搾によるものがあります。

 

加熱によるものは、

その油の成分に変質が起きるため、

精製の工程を必要とします。

油精製とは、

ピュアに感じますが、

簡単に言うと薬剤により、

その成分を抜きます。

 

圧搾法は、

時間もかかりますし、

量も少なくなります。

熱を加えず丁寧に圧搾すると、

古代から私たちが使用してきた

自然な油として存在出来ます。

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植物油ビン詰めして、

窒素などのガスを充填すると、

開封するまで長きにわたって保存できます。

 

圧搾法にせよ、加熱溶剤抽出にせよ、

ビン詰めで窒素など処理をして店頭に並びます。

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酸化した油はもっとも身体に危険ですから、

仕方がないのですが、

AHTAのアロマハンドトリートメントに使うのは、

できたらそのままの状態で使いたいので、

熱を加えず圧搾した、

新鮮な植物油を、

ガス充填せず、

空輸で新鮮なうちに運んできて、

それを使います。

 

そうして初めて、

その植物油の効能が発揮されます。

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本当のスイートアーモンドオイルは、

その脂肪酸組成と有効成分の作用により、

ベビーマッサージオイルとして、

妊娠線予防用オイルとして、

敏感で乾燥したお肌のケアオイルとして、

心身の疲弊を取るケアオイルとして、

良い働きを表してくれます。

 

 

 

 

 

 

あお のお話

思い立って京都へ。

その訳は、東山魁夷展。

 

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名古屋でも東京でも何度か観たけれど、

東山魁夷が観たかった。

 

京都国立近代美術館でのテーマは、

本物の「あお」に出会う。

 

東山魁夷の「あお 」。

 

平安神宮の朱い鳥居にほど近いその辺りは、樹々の枝葉が折れ落ちて、台風の爪あとがあちこちに。風にむしり取られたように、太めの枝も折れていた。

 

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9月の日曜日。

雨には降られなかったものの、

空は重い曇天。

絵画鑑賞日和かな。

 

あお 。

あお  っていろんな顔があるんだ。

青 でも  蒼  でもなく「あお」。

 

〜絵を描くことは鎮魂である〜

そう話す東山魁夷

昭和22年に描かれた「残照」から始まり、北欧の「白夜光」、ドイツ、京都の あお の光と陰が浮かぶ。計70作。

 

昭和55年 東山魁夷72歳、

唐招提寺御影堂障壁画 濤声」。

それを観た瞬間、というか観られたように感じた瞬間、魂がポンとそこに飛ばされて、「あお 」の波に包まれ、障壁画から浮き出た 「あお」 にサーっと呑まれ、流され溶かされて、再び浮遊する。

 

絵の中に時間があった。

魂が流され浮遊してくる間を感じた。

海が持つ鎮魂を感じることが出来た。

 

海に鎮魂を感じ

馬に神を感じ

月に光と闇の安堵をもらう

 

東山魁夷の「あお」に鎮魂を感じた。

何回か観てたのに、初めて感じた。

ちゃんと観てなかったんだね、わたし。

魂を時空の中に連れていかれた、

東山魁夷の「あお」だった。

 

 

 

 

8月24日 ありがとうがいっぱい!!

「アロマハンドトリートメントの教科書」!

BABジャパン出版から、

8月24日発行されました。

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結局のところ2年がかりの難産でした。

生んでしまうと

もう一回産みたいと言う

母親の気持ちがわかる気がします。

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書く・ だけならば 、

それはとうの昔に出来上がっていたのですが、

それを、

ひとつの世界観を持ったコンテンツに仕上げることと、

さまざまな外的要因を飲み含めた結果、

たまたまそれが2年だったわけです。

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この2年と言う書籍産みの過程の中で、

いつもなら気づけないことも

いっぱい学ばせていただけました。

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次に仕上げたい

アロマハンドトリートメント臨床本や、

その次に描く書籍のイメージが、

お腹の深いところで、

より強くしっかり育ってきた感触があります。

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手で看る自然療法

アロマハンドトリートメント

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この概念をはっきり導いていきたいと思います。

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もし「アロマハンドトリートメントの教科書」を手にとって頂いたら、

最初からしっかり読まなくとも、

気になる章からみてください。

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なぜなら、

アロマハンドトリートメントには

さまざまな側面があるからです。

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それは、

ハーブだったり植物油だったり精油だったり、

タオルケアのことだったり、

オイルの塗布方法だったり、

反射区と言って経絡やツボのような

心身のつながりの末梢にある

気づきのポイントについてだったり、

セラピストとクライアントの関係性だったり、

皮膚と感覚の関係性のことだったり、

脳と嗅覚と感情や精神のことだったり、

骨格と椅子の配置のことだったり。

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アロマハンドトリートメントは、

さまざまな側面がある

自然療法のトータライゼーションだからです。

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8月24日、

忘れられない誕生日になりました。

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アロマハンドトリートメントの教科書を

 

どうぞ末永くよろしくお願いします。